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2008年 モンゴル旅行記1

モンゴル旅行記>>>No.1 2 3 4 5 6 7 8  
 今年の東モンゴルコース・ツアー(2名催行)は6月中頃の段階で誰も他に希望者がいなくて、「今年は行くなということかな?」と諦めた翌日に参加希望者が一名出たということで催行が決定されました。7月中頃に女性が2名増えて4名になりました。男二人だと陰気になるなぁと思っていたのですが、良かった良かったと胸をなで下ろした次第です。女性もそれぞれ個人参加で、その2名は赤の他人でした。
「どうしてモンゴル初めての女性が、こんなマイナーなツアーに?女性にとって面白いコースとはとても思えないのに」と思っていましたが、二人とも海外は20ヶ国以上旅行している旅行ベテラン組でした。もう他に行くところが無かったのかも?東モンゴル・コースはチンギスハーンの生まれ育った地域とそれより遙か以前の時代の遺跡巡りとブリアート族遊牧民ゲル(家)の訪問というツアーです。この内容で興味を持つ人なんて、ほとんどいないですよね。このコースの企画は昨年に始まったのですが、昨年は誰も参加者がいなくて私たちが初めてのツアー経験者になりました。
あらかじめガイドが下見をするというような考えは、モンゴル人にあるはずもなく、予想外、予定外の、「最後は、何とかなる」というモンゴル典型のツアーでした。ブリアート族のゲルに訪問したときも、「日本人に会うのは初めてだ」と言っていました。それが本当かどうかは知りませんが。 参加者の一人は、Y新聞の文化部の元記者として17,8年前に学者と一緒にチンギスハーンの墓探しみたいな調査で3ヶ月、モンゴルのこの地域に来たことがあると言っていました。
その時の経験があまりにショッキングでモンゴルにはまってしまったそうです。当時、モンゴル・日本語の辞書は無かったので何年もかけて自分で辞書を作ったと、小さな手作りの辞書を持っていました。モンゴル語もかなり出来るようでした。自分で辞書を作るぐらいモンゴルにはまってしまったのですね。同じ場所をもう一度訪ねたかったのでしょう。
 飛行機の中で始めて彼を見たときは60歳ぐらいかと思ったのですが、私より若い55歳とのことでした。「えーっ!私より若いんですか!」と言ってしまいました。「もう身体が酒とたばこと糖尿病で、がたがたなので今回がモンゴルに来れる最後のチャンスだと思って参加した。来年では遅すぎると思う」とも後に言っていました。まあ、後々、モンゴルの大地のエネルギーを吸収してその考えは変わってくるんです。毎日、彼にとって、もう限界だというレベルまでハードな行程があったのですが、朝起きると「こんなに身体の調子が良いのはここ何年間の中で初めてだ」という結論になっていくのです。「それがモンゴルなのです。モンゴルの大地のエネルギーなんです」と私が説明していくことになるのです。
  同行のガイドは28歳の遠目に美人の女性でした。彼女は10人兄弟の6番目で日本語の先生をしていると言っていましたが、今までの通訳の中では一番日本語が出来なかったです。「もう少し日本語の出来る通訳を付けてくれよ」と心の中でちょっと不平を思っていたのですが、何事も必要必然なんですね。彼女は台湾の青海(チンハイ)師の勉強グループで何年も瞑想を学んでいると言っていました。彼女は、その中で瞑想のリーダー的な立場のようなことをしているようなことを言っていました。「はっはーん、これも出会いの必然だな」と感じました。青海師の本は私も2冊ほどかつて読んだことがありますが、彼女は9冊読んだと言っていました。「モンゴルで瞑想をする人いるんですか?」と聞いたら「今、増えています」と言っていました。ウランバートルの都市では、そんなニーズが上がっているのかも知れません。私にとって、それはちょっとビックリでした。

  Y新聞のその元記者と私も必然なのかも知れません。彼の田舎は今は弘前(なんと!弘前)なんですが、ずーと明治以前は福井の出だと言っていました。私の先祖も北前船を廻していて、福井に私の村が建てた碑があるらしんですよね。私の先祖と彼の先祖が会っていたかも知れないという話になって。そして後で、「どうして彼女の名前を知っているんですか!?」という話にもなっていって・・・・。ほんとうにビックリしました。それはそれは人間の世界は狭いということを思い知らされてしまうことになりました。彼は、「そんなもんだよ」と言っていました。彼も本が一冊書けるような、人との不思議な出会いをたくさんしている人生のようでした。
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