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クンバハカ解説 2005

クンバハカ解説>>>2003 2005 

 シンクロナイズドスイミングの練習に元プロ野球選手のレポーターが体験取材をしていた。その中で水平に身体を浮かす練習があった。足から沈んでいく。そうすると「お尻を締めなさい。そうすれば浮く」とコーチからの言葉があった。肛門を緩めると沈んでいき、お尻を締めればどうして水平に浮いたままでいられるのか分からないがそうらしい。
  WBC(World Baseball Classic)の優勝で王監督が胴上げをされている写真をテレビで見た。身体が水平になっている。いつでもクンバハカが出来ているんだな。 03/21/2006


 クンバハカには姿勢が大事、体重が消える姿勢がポイントだと書きましたが、天風先生がクンバハカを身につけたのは、石を背負って山の上り下りをして、地の声を聞いて、天の声を聞いて、それからクンバハカを身につけた順番だと思います。石を背負って山を上り下りする理由は本に書いていますし、なるほどと納得したのですが、今になって思うと体重がゼロになる姿勢、すなわち石の重さを感じない身体のバランスを身につけるため、すなわちクンバハカを体得するための基礎訓練ではなかったのだろうかと推測できます。 クンバハカは心身一如の不思議な態勢なのでクンバハカを身につけるには心から入るやり方と身体から入るやり方が出来ます。天風会で教えるやり方は身体から入るやり方ですね。心身一如ですから例えば「私は宇宙霊と一体である!」と信念できれば自動的に自然クンバハカに入ります。その時身体の姿勢も自然にその姿勢に修正されます。「私は宇宙霊と一体である」と思いながらも姿勢が自動的に矯正されなければそれは単なる知識を頭の中で言っているだけで信念にはなっていません。
  しかしなるほどこういうことかということも身体から認識して始めて心から入るやり方もあると分かるので始めに心から入って会得できるかどうかは私は分からない。感覚的に認識できるには安定打座を深めて身体の声を聞く感覚の繊細さを身につけておく必要があります。すなわち天風先生が地の声、天の声を聞いた後にクンバハカを身につける修行をしたのもそういうことだと思われます。 01/21/2006


 背中が曲がっている人がクンバハカはこうだあうだと言っても嘘だね、分かっていないね。クンバハカもどきから一歩も出ていないね。本当のクンバハカに少しでも入るには姿勢が大事だ。お尻を後ろに少し突き出し、下腹部を少しだけ前に突き出し背筋を力を入れずに伸ばし、身体を前後に5ミリ単位ぐらいで少しずつ動かし自分の体重がゼロに感じる(体重が無くなる)ポイントを探す。体重が消えたと感じる姿勢(全身が最もバランスの取れた状態)でクンバハカを軽くやってみることだ。それが分かると、姿勢が少しでも崩れているとクンバハカに入れないことが分かる。体重の感覚が消えるということが何事においても大事な姿勢だ。それでもレベル2のクンバハカだね。 歩きながら安定打座して本心煥発に入ると体重が消えるし暑さ寒さの感覚を制御出来る。 11/09/2005


 「わっははは」と笑うとクンバハカになる。その通りですね。でも笑いを止めるとクンバハカが抜ける。
 肛門をキュッキュッキュッ。クンバハカにレベル1から5までのランク付けをすると共にレベル1ですね。おしりを後ろに引いて下腹部(臍下丹田よりも下)を前に少し押し出すとクンバハカになる。自然クンバハカですね。このことに気づいている人は日曜行修会にもいるようだ。これが普段いつも出来ていればレベル2ですね。それは「良く分かりましたね」というレベル。またある種の言葉を口にするとクンバハカになる。レベル1.5ぐらいか。そういう言葉を自分で見つけることが大事ですね。
  朝青龍のクンバハカがレベル3.5ぐらいか。怪我をして引退したけれど貴ノ花のクンバハカも大したもんだ。今でも凄いね。レベル4だね。王選手のクンバハカはレベル4なのか5なのかは分からない。4以上であることは確かだ。貴ノ花も王選手も共に合気道の東平光一氏からクンバハカを学んでいるという共通点がある。
  レベル5になると霊体になる。生死を超越した最も聖なる体勢だね。この段階で虎の檻に入っても食われなくなる。レベル1や2でクンバハカが出来たとうぬぼれて虎の檻に入ると虎に食われるよ。   10/03/2005


 神経反射の調節法として・・・・・行法を簡易化したものを教えている」と叡智のひびきP73にある。
 私がいつも言っている、「天風会で教えているクンバハカはクンバハカもどきであって真のクンバハカではない」と。そういうことですね。
  本当のクンバハカは、どうしようも無い(絶対的な)不安定さの中で、ある一点においてのみ絶妙なるバランス点が存在する。そのバランスの中に肉体が止まった時、スーッと肉体はクンバハカに入る。
  このコツは自分でつかむしかないね。こんな説明をしている人はいなかったね。このことに気が付いた時、アッと気づいた。王貞治選手(当時)の一本足打法がそうだよね。バットと振り上げて一本足で立った不安定きわまりない姿勢のただ一ポイントだけに安定する所がある。その一点に立った時、クンバハカにスーッと入る。肩の力が自動的に抜ける。臍下丹田に気がこもる。重心が下半身に落ちる。そこで息を止めると絶対クンバハカになる。肩に力が入っていないからバットが素早く回る。
  で、ホームランになる。王選手は言っていた、「ホームランは打とうと思って打てるものではない」と。
  何かを思うと肩に力が入るからね。そう、王選手は本当のクンバハカを体得していたのだ。しかしその一本足打法をまねても誰もホームラン王にはなれない。形をまねても誰もクンバハカを掴めないのだ。人にそのコツを言葉で教えることが出来ないのだ。また王選手も血のにじむような努力と研鑽の末つかんだものなのだ。簡単に、キュッ、キュッ、で真性クンバハカをつかめるものではないのだ。肩の力を抜いて、臍下丹田に気を込めて、肛門を締め上げる、というだけではいつまでたっても「最も聖なる態勢」を感知できない。それまでは「クンバハカもどき」で、キユッ!、キュッ!、キュッ!あーあ、本当のクンバハカのポイントを書いてしまった。
   今、姿勢で感心するのが横浜ベイスターズのクルーン投手だね。球速162キロという最高速を出す。その肩は完璧に力が抜けている。あんなに肩の力が抜けている投手は他にいない。あれは生まれながらの素質なのかなあ?凄いね。クンバハカが分かるとそういうのがみんな見えてくるようになる。
  天風先生は、「みんなが出来ることだけを教えている。出来ないこと、分からないことは何も教えていない」と言っている。出来ることを順々に「あっ、出来る!、出来る!私にも出来た!」ということを積み重ねることで自信と潜在意識(観念要素)の更改をやっていく。小さなことでも「私は出来る!」という意識と「そんな難しいことは私には出来ない」という意識では心身に及ぼす影響は大きく違う。
  だから「私には出来ない、私には分からない」という考えを持たないように易しく、面白く説いていたのだ。だから、私が上に書いたような難しいクンバハカは、みんなの前では天風先生は一切話していない。「分かる人間は、いずれ分かるようになる。」それだけで良いのかも知れない。まあ、私レベルでは分かったことをついつい話してしまう。それは問題だな。
  難しさついでに書くと、「本当のクンバハカ態勢」に入ると生死を超越した意識状態に入る。すなわち霊体化ですね。生死を意識している間は本当のクンバハカを経験しているとは言えない。  09/22/2005


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